種子島で安納芋畑を見せてもらったお話

安納芋の産地「種子島」

 

 

鹿児島県本土最南端の佐多岬より南東約40㎞の位置にある種子島は、平坦で南北に細長い地形の離島です。

その昔ポルトガルから鉄砲が伝えられ「鉄砲伝来の地」として広く知られている種子島。

JAXAのロケット発射場があることから「日本で一番宇宙に近い島」とも呼ばれています。

 

年間の平均気温が19℃、冬季でも平均12℃と暖かい気候は、低温が苦手なさつまいもの栽培・貯蔵に適した土地です。

 

 

今では種子島全土で安納芋の栽培が盛んにおこなわれていますが、その中でも西之表市にある安納地区が安納芋発祥の地と言われています。

 

 

種子島は、さつまいもが琉球から伝来してから310年の歴史ある島です。太平洋戦争後,戦地から兵隊さんが持ち帰ったお芋の苗をこの島の安納地区で栽培されたのが「安納いも」の始まりと言われています。
平成10年度には在来種から選抜された「安納紅」,さらに皮が白っぽく中身がオレンジ色の「安納こがね」が品種登録されています。

 

「安納紅」は一般的に広く知られているもので、皮の色が褐色がかった紅色をしており、中は黄色です。

 

サツマイモ特有の細長い形ではなく、まるっこい形が特徴の安納芋ですが、もともと安納芋の原種は、かぼちゃのような形のお芋で、改良が重ねられて現在のような形になっているそうです。

最近では細長いものも、比較的多く収穫されているようです。

 

 

■植え付けは4月頃から始まります

春から植え付けを行います。苗はJAさんから購入できるそうですが、生産者さんによっては苗づくりからオリジナルで行い、徹底的に美味しいお芋作りにこだわってる方もいらっしゃいます。

 

 

だんだんとつるが伸び、夏頃(早いところで8月頃)から収穫が始まります。

掘る時期によって、お芋の性質にも違いがあるそうで、早掘りしたお芋は日持ちがしない傾向にあり早めに出荷されることが多いようです。収穫は12月頃まで行われ、約60日の貯蔵を経て出荷されます。

店頭に並んだり、出荷が始まるのは、10月頃からが一般的で、長期貯蔵され4月頃まで出荷されます。

 

 

 

収穫された安納芋は、選果場に運ばれ選別作業と根切り作業が行われ、貯蔵されます。

 

 

出荷前には、1つ1つ手作業で丁寧に土を落とします。

 

 

1つ1つ、傷がつかないように丁寧に箱詰め作業が行われます。

 

 

■安納芋の保管温度は、13~15℃が最適環境です。

安納芋は、育った土の中の環境とほぼ同じ13~15℃が最適と言われています。

16℃を超えると発芽が始まり、10℃以下になると低温障害を起こします。

冷蔵庫での保管は避けた方が良いです。

 

■美味しい焼き芋の焼き方

安納芋はやっぱり焼き芋で食べたいですよね!

安納芋はしっくり火を通すことででんぷんが糖化し甘味が増します。

オーブンで160℃~180℃くらいで焼いたとき、芋の中心温度が一番でんぷんが糖化しやすいと言われる温度(60~70℃)になることから、この温度をおすすめしています。

お芋の大きさによって温度と焼き時間が変わります。また、お使いのオーブンによっても温度と焼き時間が異なってきますので、ぜひお手元のお芋の大きさとオーブンによってベストな温度と時間を見つけてみてください。

 

■お芋がしっとりならない

安納芋は農作物ですので、どうしても個体差があり、寝かしてもねっとりならないものもありますが、充分に糖化が進めばだんだんとしっとり焼き上がってきます。また少しずつですが糖度も上がってきますので、もし届いてすぐに焼いても思った仕上がりにならない時には、以下のことを試してみてください。

 

〇1週間ほど寝かせて、でんぷんを糖化させる
〇焼きの温度を普段よりも低め(約160℃前後)にし、焼き時間を長めにする(当店では160℃で80分ほど焼きました)。
〇一晩、塩水に漬けてから焼く(何もしないより、しっとりと焼き上がります)
〇濡らしたキッチンペーパーでくるみ、その上からアルミホイルを巻いて焼く

焼き過ぎには注意が必要ですが、少し温度を下げてじっくり焼いてみると、普段よりもしっとりと焼き上がりますよ。

 

ぜひ、色々試してみて、大地の恵みを最大限にお楽しみください。

 

 

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