歴史的な不作となった、今年の安納芋。
種子島の安納芋が大打撃を受けています。
さつまいもの茎から全体を枯らして行く、”基腐病”という病気が流行しているとのことで、現地を見させていただきました。
安納芋の収穫は8月下旬頃から始まり12月頃まで続きますが、今年は収穫前の畑はほんの数か所。
畑によっては全滅という畑もあったようです。
1ヶ所だけ、葉が生い茂る美しい安納芋畑がありました!
でも、ほとんどの畑がすでに掘り終わっているか、基腐病で葉が枯れてしまっている畑が多かったです。
当店からの出荷の際にも、入念に選果選別をしても、数日後には傷む個体などもあり、今年ばかりはかなり選別作業が困難で、苦難の安納芋シーズンとなっています。
また、不作の時は総じて全体の質が下がる傾向にあるのが農産物で、今年は早掘りが多い事などもあり、例年よりもバラつきが多く見受けられます。
そんな時に
”どう調理したら良いですか?”
の質問を多くいただいておりますので、
下記に少し記載していることを参考にしていただけると嬉しく思います。
今年、大きな被害を受けた農家さんたちの中には、
”安納芋作りを辞める”という方も出てきているそうです。正解はわかりませんが、今自分たちにできるのは、お客様に少しでも美味しくお召し上がりいただくことが、来年また美味しい安納芋を作ってくださる生産者さんのためにもなると信じて頑張っていきたいと思います。
■お芋がしっとりならない時■
安納芋は農作物ですので、どうしても個体差があり、寝かしてもねっとりならないものもありますが、充分に糖化が進めばだんだんとしっとり焼き上がってきます。もし届いてすぐに焼いても思った仕上がりに
ならない時には、以下のことを試してみてください。
〇1週間ほど寝かせて、でんぷんを糖化させる
〇焼きの温度を普段よりも低め(約160℃前後)にし、焼き
時間を長めにする(当店では160℃で80分ほど焼きました)
〇一晩、塩水に漬けてから焼く(何もしないより、しっとりと焼き上がります)
〇濡らしたキッチンペーパーでくるみ、その上からアルミホイルを巻いて焼く
↓↓↓自宅のオーブンで、160℃60分焼きました!約80gくらいの「小さな安納芋」です!↓↓↓
焼き過ぎには注意が必要ですが、少し温度を下げてじっくり焼いてみると、普段よりもしっとりと焼き上がります。
こちらは、まだ出荷が始まったばかりの9月に自宅で焼いた、「おひさまの蜜芋」です。
蜜がすごいですね!
こちらは、普段通り、180℃で50~60分焼いたものです。
ぜひ、色々試してみて、大地の恵みを最大限にお楽しみください。
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